負けカードと勝ちカード【後編】

※この事例は特定の方のものではなく、多くの方が感じているであろう悩みや、いろんなパターンのケースなどを想定して私が構成しているストーリーとなります。名前や年齢、職業なども私が構成したものとなります。

 

前編はこちら⇩

 

 

【自分の心を守るためにやったこと】

 

「なんか自分の言いたいこと言ったら、ちょっと気持ちがスーッとしてきました」

 

「LaLaさん、感情むき出しにしてしまってごめんなさい」

 

「いえいえ、自分の本音に気づくことは凄く大事なことだし、それを吐き出すことでちょっと自分の感情を認められたんじゃないかなって思いますよ」と私は答えます。

 

「マミさんはきっと今まで、ポーカーフェイスで頑張ってきたんじゃないでしょうか?」

 

「平気じゃないのに平気なフリをする」
「本当は誰かに助けて欲しいのに何ともないフリをする」

 

「それに加えて、キラキラしてる!楽しんでる!友達たくさん、親友だっている自分!を演じてしまったんですよね」

 

「でもそれはきっとマミさんの心を守るためだったと思うんです。負けたって思うと傷つくから、強いカードを持ってるフリをする」

 

「今まではその方法で自分の心を守ってきた」
「でも、もう限界がきてしまったから私のところに来てくれたんですよね」

 

マミさんはなぜ、こんなにも勝ち負けにこだわるのでしょう?

 

【勝ち=幸せ?】

 

「私は学生時代、根暗な性格で友達がひとりも出来ませんでした」

 

「あと、私自身もシングルマザーの母に育てられたんです。父親の顔は見たこともありません」

 

「私は産まれた時から負け組なんですよ。母もよく『なんで私がこんな目に』って言って泣いてましたから」

 

「周りの人はみんな幸せそうでキラキラしてて、私の苦労なんて知りもしないでって、どんどん卑屈になってしまったのかもしれません」

 

「だったら私もキラキラしてる風に見せればいいんだって思ったんです。そうすれば勝てる。勝つことで幸せになれるって思ったんです。でももう疲れてしまいました」

 

私はこう尋ねます。

 

「苦しくなるのは周りの人に対してだけじゃなく、自分自身にも嘘をついていたからではないでしょうか?」

 

「誰かと自分を比べるということも、苦しみが増すだけでハッピーな気持ちにはなれないですよね」

 

【本当の勝負は自分自身とする】

 

マミさんは今まで、周りの人と勝負をする気持ちでやってこられました。

 

そこで、そのエネルギーを自分のために使ってみることを私は提案しました。

 

自分自身の内面と向き合い、自分が本当になりたい自分とはどういうものなのか?

 

その自分になるためには今何が出来るのか?

 

そういった点に注目して考え、取り組んでいく。

 

取り組んでいく途中で、挫折してしまいそうになる時もあるかもしれない。

 

そんな時こそ、勝負するんです。
自分自身と。

 

自分の成長のためにエネルギーを使う!

 

そのことをマミさんに伝えると、「自分自身と勝負するなんて思いつかなかったです」と言っておられました。

 

「そう考えると、他人と争わなくてもいいんだって思って気が楽になります。それに、なんだか希望が湧いてきますね!私、頑張ってみます!」

 

最後は可愛い笑顔に戻られたマミさんでした。

 

【マミさんの強みポイント&リフレーミング】

 

・負けん気の強さ→向上心がある

・感情的になってしまったと謝る→相手への気遣いや配慮ができる

・苦しい状況をなんとか打破しようと試みる→行動力がある

 

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