必死になりすぎたインスタグラム【前編】
※この事例は特定の方のものではなく、多くの方が感じているであろう悩みや、実際のケースから着想を得たり、いろいろなパターンのケースなどを想定して私が構成しているストーリーとなります。名前や年齢、職業なども私が構成したものとなります。
【必死になりすぎたインスタグラム】
「はぁ・・・今日も朝からインスタ見て落ち込んだ」
「見んかったらよかったな。今日一日いいことなさそう」
そう話すのは35歳、主婦のマキさん。
結婚して8年目、5歳の娘さんがいます。
マキさんは大学卒業後、ファッション関係の仕事に就き、職場で出会ったご主人と結婚。
出産を機に退職してからは専業主婦となり家事や育児を頑張ってこられました。
毎日、家事や育児に追われながらも社会との繋がりを持ちたい、自分も何か発信してみたいと思ったのがキッカケで始めたインスタグラム。
マキさんは、娘さんのために早起きして作っているお弁当、娘さんの服のコーディネートや家族でどこかにお出かけした写真などを投稿していました。
最初のうちは楽しかったのですが、次第にインスタグラムを開くたびに気持ちが沈む感覚を覚えます。
「この人のほうが上手にお弁当を作れてる」
「〇〇さん、娘さんに最近発売したばかりの服着せてるやん」
「私の投稿なんて大したことないのかも」
というように、誰かと自分を比べて落ち込むようになっていったのです。
自分も負けていられないという思いから、今まで以上にお弁当作りにも工夫を凝らし、最新のものをチェックし、家族とのお出かけもインスタ映えする場所を選んで行くように。
そんなある日、ご主人から「ちょっと肩の力抜いたら?」と言われ、自分があまりにも必死になりすぎていたことに気づきます。
マキさんにとってインスタグラムは、社会と繋がりを持ちたい、何か発信したいといった楽しみの域を超えて、まるで戦闘するかのような気持ちになっていました。
娘さんが「この服嫌だ」と言っても「これが最近の流行なんだし可愛いんだから!」と必死で説得。
お弁当も見栄えを良くすることだけを重視し、家族とのお出かけも「インスタ映えする場所はどこか!?」を考えてばかり。
「なんか私、自分がどう見られるかばっかり考えていますね・・・」
「娘は嫌がってたのに、ママの言うこと聞きなさいって無理やり洋服を着せちゃって可哀想なことをした」
そんな言葉を口にしたマキさんは、なぜここまで「人にどう見られるか」を気にしていたのでしょうか?
それはマキさんの幼い頃の家庭環境にありました。
【競争心の強い母親】
マキさんの母親はしつけに厳しく、「他の子はもっと頑張ってるんやで!」「失敗しないように!」「〇〇ちゃんに負けるなんてお母さんが許さへんよ!」というのが口癖でした。
マキさんがいくら頑張っても「もっともっと」と上を目指すように言われ、褒められることはほとんどありません。
マキさんの母親は、マキさんに医者や弁護士といった職に就いて欲しかったらしく、マキさんが大学でファッションビジネスの勉強をすると言った時は物凄い剣幕でまくし立てられたようです。
それでもマキさんは自分の意思を貫き、大学で一生懸命勉強し就職しました。
大学に行くことで実家を出てからは、母親とも物理的な距離を置くことができ、今でもあまり頻繁には連絡を取らないようにしているといった状況のようです。
そのような状況の中で、専業主婦となりインスタグラムを始めたことがキッカケで、母親から叩き込まれた競争心が自分を苦しめる方向へと加速していくのでした。
そんなマキさんがどのようにこの問題に取り組んでいくのか?
それを次回のブログで詳しく書いていきたいと思います。
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